地経学研究所は、読売新聞社と共催で2023年6月20日、国際文化会館において、『半導体戦争 世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防』著者で米タフツ大准教授のクリス・ミラー氏をお招きし、「半導体戦争 問われる技術力(読売国際会議)」を開催しました。
最初に、クリス・ミラー氏より、半導体技術の進歩の歴史と、国際秩序における半導体の重要性について講演をいただきました。半導体は、次世代の自律型防衛システムにおいて、安全保障上必要不可欠な存在となることから、半導体製造能力が特定の地域に集中している現状はリスクが高いことを指摘し、主要国が自国の半導体産業の強化に乗り出していることについて説明がありました。
パネル・ディスカッションでは、日本総合研究所理事長翁百合氏、地経学研究所長鈴木一人、APIプレジデント神保謙と共に政府の半導体産業政策やサプライチェーンにおける中国のプレゼンス、半導体産業の将来等について議論を交わしました。
会議の様子は、動画を追って公開する予定です。公開次第、ウェブサイトおよびニュースレター等にてお知らせいたします。なお、この会議の一部は諸藤周平氏(REAPRAグループCEO)のご支援で運営しております。地経学研究所は今後も海外の有識者とのネットワークを強化し、政官財学のコミュニティ形成を進めて参ります。