地経学研究所(IOG)は10月31日(木)に「内政と外交のダイナミクス」と題した年次フォーラムを、11月1日(金)に「Geoeconomics Summit 2024 -Improving Resilience through Rules-Based International Order-」を東京都内の虎ノ門ヒルズフォーラムで開催しました。2日間 でのべ約450名(うち、オンライン参加150名)が参加し、政治、経済、国際関係に関する多岐にわたるテーマについて、専門家による議論と意見交換が行われました。
1日目の年次フォーラムでは、所長の鈴木一人が、IOG の会員企業への感謝と1年間の取り組みを報告し、続いて「経済安全保障に関する産業・技術基盤強化のための有識者会議」座長を務める白石隆・熊本県立大学特別栄誉教授が、「大国間競争の時代の日本とアジア」と題して 基調講演を行いました。
その後、中国グループ長の江藤名保子が「中国をめぐる東アジア情勢」をテーマに、欧米グループ長の細谷雄一が「民主主義は後退しているのか?『選挙の年』後の世界の展望」をテーマにパネルディスカッションを行い、東アジアをとりまく現状や、民主主義の課題について理解を深めました。終了後後のレセプションでは、参加者同士の交流が活発に行われ、知見を深め合う貴重な場となりました。
2日目のGeoeconomics Summit2024では、経済安全保障に関するアジアの取り組みを中心にディスカッションを行いました。サントリーホールディングス株式会社代表取締役社長 兼 経済同友会代表幹事の新浪剛史氏による基調講演を皮切りに、半導体、脱炭素とテクノロジー、EVと規制、クリティカルミネラル、多国間協力といったテーマについて、各国の専門家と政策立案者が意見を交わしました。企業やアカデミア、省庁などに加え、在京大使館からも多くの参加者があり、活発な議論が展開されました。
イベントレポートは後日公開いたします。年次フォーラムはIOGの公式YouTubeチャンネルで配信予定です。Geoeconomics Summitの公開セッションは公開済みですので、ぜひ下記サイトよりご覧ください。IOGはこれからも政官財学のハブとなり、アジア・太平洋地域における地経学分野の取り組みを発信してまいります。
Geoeconomic Summit 2024 – Improving Resilience through Rules-Based Order公開セッション動画