ボツワナ総選挙 | 選挙イヤー2024

10月30日に行われたボツワナ総選挙で、60年間与党であったボツワナ民主党(BDP)が敗れ、野党の民主改革のための傘(UDC)が第一党となった。全69議席のうち、BDPは4議席しか獲得できず(34議席減)、UDCが36議席(28議席増)、ボツワナ会議党(BCP)が15議席、右派のボツワナ愛国戦線(BPF)が5議席などとなった。ボツワナでは南ア同様、議会が大統領を選ぶため、BDPのマシシ大統領からUDCのリーダーであるボコに政権交代が起きた。ボツワナはアフリカ大陸で最も民主制度が定着している国家として知られており、マシシ大統領は長年権力の座にあったにもかかわらず、今回の政権交代を受け入れ、平和的な権力移行を進めることを約束している。ボツワナは輸出の4分の3がダイヤモンドだが、人工ダイヤモンドの品質向上などもあり、ダイヤモンド価格が低迷した結果、経済成長が1%にとどまるなど、経済問題に対する不満が高まっていたことが今回の選挙結果に影響したとみられている。
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鈴木 一人 地経学研究所長/経済安全保障グループ・グループ長
立命館大学大学院国際関係研究科修士課程修了、英国サセックス大学大学院ヨーロッパ研究所博士課程修了(現代ヨーロッパ研究)。筑波大学大学院人文社会科学研究科専任講師・准教授、北海道大学公共政策大学院准教授・教授などを経て2020年10月から東京大学公共政策大学院教授。国連安保理イラン制裁専門家パネル委員(2013-15年)。2022年7月、国際文化会館の地経学研究所(IOG)設立に伴い所長就任。 【兼職】 東京大学公共政策大学院教授
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研究者プロフィール
鈴木 一人

地経学研究所長,
経済安全保障グループ・グループ長

立命館大学大学院国際関係研究科修士課程修了、英国サセックス大学大学院ヨーロッパ研究所博士課程修了(現代ヨーロッパ研究)。筑波大学大学院人文社会科学研究科専任講師・准教授、北海道大学公共政策大学院准教授・教授などを経て2020年10月から東京大学公共政策大学院教授。国連安保理イラン制裁専門家パネル委員(2013-15年)。2022年7月、国際文化会館の地経学研究所(IOG)設立に伴い所長就任。 【兼職】 東京大学公共政策大学院教授

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