地経学ブリーフィング

IOGの研究活動
地経学ブリーフィング

地経学研究所(IOG)に所属する研究者を中心に、経済的な「デカップリング」が困難である中で、対立する関係にある国家がどのような関係を作っていくのか。地政学だけでは読み解けない時代を「地経学」という観点で読み解きます。
経済安全保障
中国のレアアース分野での成功が経済安全保障に示す教訓

【執筆者: Dr. Naoise McDonagh エディス・コーワン大学 ビジネス・法学部】 中国によるレアアース市場の支配は、同国特有の政治経済体制を理解する手がかりとなる。2024年、中国は世界のレアアース採掘量の60%を占めた一方、精製酸化物の9

新興技術
中国の産業競争力と技術のオープン化戦略

【執筆者:梶谷 懐 神戸大学大学院経済学研究科教授】 中国における「イノベーション」の実態を理解し、その技術力を正当に評価することは非常に難しい。その一つの理由として、中国社会において「自由」という言葉が持つ両義性があげられる。すなわち、自由な言論、特に

経済安全保障
中国AIは世界優位を築くか? グローバル・サウスで「普及」が広がるエコシステム

人工知能(AI)は、半導体、エネルギー、通信、製造業を横断する米中競争の主戦場となっているが、現時点では、米国の総合的な優位は保たれている。最先端モデル、先端半導体、民間資本、ハイパースケール・クラウド、開発者基盤のいずれでも…(以下、本文に続きます)

主任研究員

土居 健市

経済安全保障
日本成長戦略成功の鍵は「攻め」の経済安全保障

7月に閣議決定された日本成長戦略の17の戦略分野は、その多くが奇しくも日本の国家安全保障に直結するものである。防衛分野は勿論、情報通信、航空・宇宙、海洋、造船、国土強靭化などのインフラ分野…(以下、本文に続きます)

主任客員研究員

田上 英樹

新興技術
「情報通信」インフラから見た日本成長戦略

高市政権が掲げる日本成長戦略の戦略17分野において、「情報通信」インフラが戦略分野の一つに選定され、その中の「主要な製品・技術等」として、「オール光ネットワーク(APN)」、「海底ケーブル」、「次世代ワイヤレス」が挙げられた。官民投資ロードマップ資料の中で、情

主任客員研究員

山田 哲司

経済安全保障
戦略的連携で切り拓く健康・医療領域の経済安全保障

高市政権が2026年7月に閣議決定した「日本成長戦略」は17の戦略分野を指定し、そのうち2つを健康・医療領域の課題が占めた。合成生物学・バイオ、そして創薬・先端医療である。これら2分野に含まれる主要な製品・技術はバイオものづくり、バイオ医薬品、再生医療等製品、

主任研究員

相良 祥之

経済安全保障
国家の存亡を賭けた挑戦としての日本成長戦略

7月21日に決定された、日本成長戦略(以下、成長戦略)は高市政権の経済産業政策の目玉であり、単に一つの政権での政策というよりは長期的な国家戦略としての位置づけで作成されたものである。成長戦略と共に地域未来戦略が策定され、それらが2027年度予算の基本方針となる

地経学研究所長

鈴木 一人

新興技術
科学研究・イノベーション・安全保障をどう接続するか

【執筆者:松村 博行 駒澤大学教授】 2026年3月、第7期科学技術・イノベーション基本計画(以下、「第7期」)が閣議決定された。 科学技術・イノベーション基本計画とは、日本の科学技術政策の5年間のマスタープランである。何に重点的に投資するのか、大

新興技術
デュアルユース時代の技術主権 ―民主主義国家における対外的自律と対内的管理の相克―

デュアルユース(軍民両用)技術への投資は国家戦略上の重要技術を獲得するために不可避のもの、あるいは効率的な手法とみなされるようになっている。それ自体は間違いではないが、国益と不可分のデュアルユース技術、自由民主主義的な政治体制、民間セクターにおける技術的能力の

主任客員研究員

齊藤 孝祐

新興技術
デュアルユース技術の「実装」問題―DIUの苦悩と日本への教訓

近年、日本において、民生と防衛の両方に活用できるデュアルユース技術への関心と期待が急速に高まっている。例えば、2026年3月に閣議決定された「第7期科学技術・イノベーション基本計画」においても、「科学技術と国家安全保障との有機的連携」が1つの柱に位置付けられ、

主任研究員

梅田 耕太

編集長

鈴木 一人

地経学研究所長,
経済安全保障グループ・グループ長

立命館大学大学院国際関係研究科修士課程修了、英国サセックス大学大学院ヨーロッパ研究所博士課程修了(現代ヨーロッパ研究)。筑波大学大学院人文社会科学研究科専任講師・准教授、北海道大学公共政策大学院准教授・教授などを経て2020年10月から東京大学公共政策大学院教授。国連安保理イラン制裁専門家パネル委員(2013-15年)。2022年7月、国際文化会館の地経学研究所(IOG)設立に伴い所長就任。 【兼職】 東京大学公共政策大学院教授

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